クロミッドの効果とは?効かない場合は注射?
クロミッドの効果の一番の目的は、卵胞を育てて排卵しやすくすることです。
普段、無排卵の人や、生理不順の人など自力での自然排卵が難しい人に処方することが多い、排卵誘発剤です。
クロミッドを飲むことで、卵胞の成長をコントロールするので、排卵日が調整しやすくなるので、妊娠のためのタイミングをあわせやすくなる効果もあります。
また、卵胞を充分なサイズまで成熟させる効果があるので、卵胞のなかの卵子の質もよくなりやすい効果もあります。
クロミッドを飲むと1周期に複数卵子が排卵することもあり、結果的に妊娠の確率があがる効果も期待されます。
排卵しているのにクロミッドを処方されるのは何で?
クロミッドの効果は卵胞を育て排卵しやすくさせるためのものですが、必ずしも自然排卵が出来ない人にだけ処方されるものではありません。
なかには、自然排卵出来ているのに、クロミッドを処方されるケースもあります。
この目的は、安定した排卵を促すためです。
普段、自然排卵している人でも、毎月必ず良い状態で排卵するとは限りません。特に不妊治療を始めたとなると心的ストレスが無意識に影響することもあります。また、年齢的にも1周期でも早く妊娠したい、1周期も無駄にしたくないという人も多いはず。
そういうときはクロミッドの効果で安定した排卵を促すために、クロミッドを処方されることがあります。
自然排卵できている人は稀に1度に5個以上排卵してしまうことがあるので注意
クロミッドは本来、自然排卵が難しい人に処方されるので、自然排卵が出来ている人が飲むと1周期で複数卵子が排卵してしまうケースがあります。
2個や3個くらいならそのままタイミングをあわせるように指導されますが、5個以上排卵してしまうような周期は、三つ子や四つ子を妊娠してしまう可能性が高まるため、その周期のタイミングをとるのを中止することもあります。
多胎妊娠は母体にも赤ちゃんにも身体的リスクがあるので、基本的には避けるようにします。クロミッドは安定した排卵を促す効果がありますが、排卵させすぎてしまう面もあるので、複数個卵子が排卵しそうな周期は、きちんと医師の指示に基づいてタイミングを合わせるようにしてください。
クロミッドの効果で妊娠しやすくなるメカニズム
クロミッドの効果で妊娠しやすくなるのは以下のような4つのステップからです。
1.クロミッドで脳にホルモンが足りていないと指令を出す
エストロゲンと呼ばれる卵胞ホルモン(エストロゲン)は、卵胞を育てるために必要なホルモンなのですが、クロミッドはこの「エストロゲンの分泌量が足りてないよ」と脳に勘違いをさせる働きをします。
2.脳が卵胞ホルモン(エストロゲン)が足りていないと認識して卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量を増やす
クロミッド(セロフェン、クロミフェン)の働きにより、エストロゲンの分泌が足りていないと勘違いをした脳は、身体の中にエストロゲンを分泌させようとします。
3.卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増えたことで卵胞が育つ
卵胞ホルモン(エストロゲン)の効果により、卵胞がどんどん育っていきます。
4.卵胞が成熟し、排卵する
卵胞が成熟し、卵胞から卵子が飛び出し排卵します。
クロミッドのいいところは、卵巣に直接働きかけをしなくても排卵を促せるところ。直接、卵巣に作用する薬だと効果も高い分、副作用も強くなる傾向にあります。
クロミッドの役目は脳に女性ホルモンが足りてないよとメッセージを出すだけ。
女性ホルモン自体は、身体の中から生成されたものを分泌するため、限りなく自然な形で卵胞を育て、排卵させることができるんです。
クロミッドが効かない、効果が出ない原因
クロミッドが効かない、効果が出ない原因はクロミッドに耐性が出来てしまったこと、体質的にクロミッドが効きにくいことなどが考えられます。
・クロミッドに耐性が出来てしまった
一日1錠飲んで前回までは効果があり卵胞が育ったが、今回は効果がなく育たなくなったりするケースはとても多いです。私もこのパターンでした。クロミッドは最大で1日6錠程度まで飲むことがあるので、1錠でダメなら2錠。2錠でだめなら3錠。という風に、徐々にクロミッドを飲む量を増やしていきます。
どうしても数周期にわたってクロミッドを飲んでいると、最初は効いていたのに効かなくなったりします。
・体質的にクロミッドが効きにくい
クロミッドは多くの人に処方される排卵誘発剤ですが、なかにはクロミッドが最初から効きにくい体質の人もいます。
クロミッドを飲んでも最初から効果がなく卵胞が育たない、排卵できないというケースはこのパターンになります。1日2~3錠飲んでも全く効果がない場合は、クロミッドの効果が効きにくい体質の可能性があり、その場合は、さらにクロミッドの服用量を増やすよりも、ほかの治療ステップに切り替えていくほうが早く妊娠できたりもします。
クロミッドが効かない、効果が出ない場合は自己注射に
いずれの場合もクロミッドが効かない場合は、次のステップを考えます。
クロミッドは比較的副作用が弱いですが、作用もそこまで強い薬ではないので、作用が強い、効果が高い排卵誘発剤に切り替えるケースが多いです。
具体的には、自己注射。
クロミッドが脳を騙して女性ホルモンの分泌量を増やすように指令を出しているだけに対して、自己注射の排卵誘発剤は卵巣に直接働きかけるため、その効果も高くなります。
でも、、、毎日自分のお腹に自分で注射を打ち続けるなんて、想像しただけで怖いですよね・・・
クロミッドの副作用で一番ケアしておきたいのが、妊娠できなくなる副作用
クロミッドには効果だけでなく、副作用もあります。なかでもクロミッドの副作用の中でも私が一番、心配だったのが妊娠できなくなる副作用。
子宮内膜が薄くなってしまうことでした。
クロミッドを飲むと子宮内膜が薄くなってしまうのですが、子宮内膜が薄くなってしまったら、せっかくクロミッドで卵胞を育てて排卵させても、着床できないので、いつまでも妊娠できなくなってしまう可能性も・・・
だからこそ、自分で出来ることは少しでも努力していくことは、クロミッドを飲んで妊娠を目指す私には不可欠でした。
クロミッドで妊娠を目指すには最適な葉酸サプリを飲むのがとっても大切でした
【多嚢胞性卵巣症候群の私でも妊娠できました】
クロミッドを飲んでいた私が心がけていたのは、子宮内膜が薄くなる怖さに立ち向かうこと。
子宮内膜をふかふかにするには葉酸サプリを飲むことがポイントなんですが、実は葉酸サプリには、多嚢胞性卵巣症候群にはおすすめできないものがたくさんあって間違った葉酸サプリだけは選ばないことが大切なんです。
また、葉酸サプリは赤ちゃんの先天性異常を72%も軽減するといわれ、厚生労働省も妊娠を望む人は葉酸サプリを積極的に飲むように勧告をしているほど、大事なものなんです。
多嚢胞性卵巣症候群でクロミッドを飲んでいた私が大切にした葉酸サプリの選び方を公開しています。
→多嚢胞性卵巣症候群でも妊娠するために大切な葉酸サプリの選び方はこちら(*^_^*)
葉酸サプリは妊娠したいと思ったその日から飲み始めてあげる。
それがママが赤ちゃんにしてあげられるやさしさでもあるんです。
【子宮内膜ふかふかで妊娠成功!】多嚢胞性卵巣症候群だった私の妊活体験談を公開しています。
→多嚢胞性卵巣症候群だった私の妊活体験談はこちら(*^_^*)